※レーチとはセリフをいう時に役立つすべてのことを含みますが、特にそれを身体的な面からアプローチしていく訓練法です。
夏目漱石という人は「明治」という舞台上で「いかにしたら楽(自然)に生きることができるのか」という大問題を、日本人として一生涯問い続けた作家の一人でした。彼はその大問題を「自己本位」と「即天去私」の間で葛藤しながらも解決しようとしました。これは「上演作品」という舞台上で「いかにしたら楽(自然)に立つことができるのか」という役者の大問題と同じであります。というのも、役者自身も舞台上で「自己本位」と「即天去私」の間で葛藤しながらもこの大問題を解決しないといけない、つまりその役を生きなければいけない。漱石が抱えた問題と役者が抱えている問題には密接な関係があるのです。そこで今回はレーチという訓練法を用いて、作品「吾輩は猫である」を取り上げながら「いかにしたら舞台上で楽(自然)に立つことができるのか」ということを模索していきたいと思います。
●講師 佐藤学二
1974年東京都出身。シアターΧ俳優養成学校(3年制・ロシアの演劇大学を範とする)にて学び、演技の本質である、『舞台上で役を生きる』ことを身につける。卒業後、シアターΧにおいて『かもめのジョナサン』『肖像画』『アキト』などの作品で主演。演劇部TANTO代表
●日程 5月17日(日) 18:00-21:00
5月31日(日) 18:00-21:00
6月9日(火) 18:00-21:00
6月25日(木) 18:00-21:00
●費用 1回1500円(全4回参加の場合5000円)
●定員 10名
●場所 コミューンXカイ(両国シアターX2F)
●お申し込み 希望日の前日までに電話またはメールにて
●お問い合わせ先 演劇部TANTO 090-8564-4988
mail:sakuji222@hotmail.com