いつもお世話になっております。『本読み会』です。
(『本読み会』は、東京都を中心に活動を続ける戯曲の読書会です。戯曲をひとりで黙読するのではなく、大勢で声に出しながら読める場を作ろうと、2004年に設立されました。詳細はホームページ
http://honyomikai.net
をご覧ください。)
次回の開催情報をお知らせいたします。
第42回『本読み会・ワイルダー』
■作家
ソーントン・ワイルダー
■作品
『わが町』
収録
ソーントン・ワイルダー〈1〉わが町 (ハヤカワ演劇文庫)
■日時
2013年6月30日(日)13~17時
■場所
都内・千代田区周辺
■参加費
会場代として、お一人様100円
※今回は普段よりちょっと高い部屋になってしまったので、100円とさせていただきました。
■作品について
『この劇は、題名は《わが町》、作者はソーントン・ワイルダー。』
この有名なセリフから始まる戯曲『わが町』は、アメリカを代表する小説家・劇作家であるワイルダーの代表作。世界中で驚異的な上演回数を記録したこの作品は、ワイルダーに2度目のピューリッツァー賞をもたらすこととなりました。 (ちなみにワイルダーは、その後ピューリッツァー賞をもう一度受賞しています。)
劇中に登場する舞台監督は観客にこう語りかけます。
『かつてバビロンには二百万人の人間が住んでいたってのに、われわれのしてるのは、歴代の王さまの名前と小麦の契約書・・・・・・それから奴隷売買の契約書ね、それっきりだ。しかるに夜ともなれば、やっぱりバビロンの家族も夕餉の席にすわる、父親は仕事を終えて帰ってくる、煙突からは煙が立ちのぼる--ここと同じことです。(略)
わかってくれますか?
そこで――千年先のみなさん――二十世紀のはじめにニューヨークの北にあたるこの地方では、われわれはこんなふうに暮らしていたんです――こんなふうに、成長し、結婚をし、そしてこんなふうに生きて死んでいったんです。』
何も特別な事件は起こらない。架空の町「グローヴァーズ・コーナーズ」の数十年に渡る日常を記したこの作品で、ワイルダーは一体何を描こうとしたのでしょうか。
皆さんも、戯曲の言葉を味わいながら、一緒に探ってみませんか。
■おねがい
作品は未読のままでもご参加いただけますが、全シーンを読まず、ところどころ飛ばして読み合わせを進める可能性もありますので、一度目を通してからのご参加をお勧めしております。
書店や図書館、インターネット等を利用して戯曲を入手し、目を通していただければと思います。
(当ホームページの「戯曲の探し方」もご参照下さい。)
■定員について
申し込み多数の場合にご参加をお断りさせていただく事がございます。あらかじめご了承ください。
(お申し込みは先着順で受け付けますので、お早めにお申し込みいただければと思います。)
■参加申し込み/お問い合わせ
『本読み会』
ホームページ
http://honyomikai.net
メールアドレス
info@honyomikai.net
■『本読み会』について
『本読み会』は、約2ヶ月に一度のペースで開催されており、毎回参加者を一般から広く募っています。
(定期的なご参加を希望される方には、開催情報をお知らせするメールマガジンへのご登録をお勧めしています。)
また、講師を招いてのワークショップや講演会などの企画、有志による上演活動なども行って参りました。
『本読み会』は、「戯曲を声に出して読む」といういたってシンプルな、しかし本質的な演劇・文化活動を行っています。
しかし全く堅苦しい会ではありませんので、どうぞお気軽にご参加下さい。
皆さまのご参加をお待ちしております。
それでは。
『本読み会』
大野遙